ミュートス村

「あいつらなんか最初から道具でしかなかったんだよ。愛なんて簡単だよな。それなのにあれだけは計算に無いことしやがって。全く使えない役立たずは壊す。俺の邪魔をする奴は許さない。というか、『壊すこと』でこの村も成り立ってきたようなものなのだが。まあそんな事実を知る者はいないはずだ。なんせ俺が全員殺したからな……向かうところ敵なし、か。ふははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは！！！」

そう言って彼は今日も大きく高笑いをした。

その時、後ろで光る二つの眼光に、彼は気が付かなかった。